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考える牛

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桃小龍飛行戦隊

2009年04月13日 (月) 13:28
桃小龍飛行戦隊明日から金沢市の名鉄エムザ 全国職人展に参加だ。


今、福岡にむかう高速バスの中。昨日は不知火海再生どんぐりの森づくりを水上村でおこなった。クヌギやカシなどをボーイスカウトの子ども達とともに植えたのだ。



球磨川は不知火海にそそぐ川の中で最も大きく、その流域面積は不知火海くらいに匹敵する。イメージするなら一本の大きな木だ。大地に無数の根を張り太い幹を伸ばしやがて大きく枝を広げ実をつける〜


山の中に流れる小さな沢山の谷川が根であり、その根に水と栄養を供給するのが山の木々だ。かつて球磨川流域の山々は見渡す限り〜ドングリの森だったのだ。豊かな落葉広葉樹の森の土の中にこそ豊かな海を育む栄養素を含む水が蓄えられるという。

戦後の拡大一斉造林政策の中、日本中の森がスギやヒノキの畑のごとき森に姿を変えた。


テレビで動物奇想天外という番組の中〜カリフォルニアの見渡す限りの海岸、七月の大潮の時、おびただしい数のカブト蟹がエメラルドグリーンの卵を産卵しにやってくる。

おそらくは何万年もの間、変わらず繰り返されてきた風景。彼等をずっと見守り続けてきた老研究者。

彼の夢は死ぬまでに一度でいい。日本に生息する、世界最大クラスのカブト蟹の産卵をみたい!で番組スタッフ達は彼の夢を叶えてあげようと日本に招待した!画面に映し出されたのは伊万里市の海岸、コンクリート護岸に囲まれた10m程の砂浜だった・・・


本当にここか?何度もスタッフに訊ねる彼・・・
やがて海の中に入りカブト蟹を探す、いた!

だが、カリフォルニアのものより小さなサイズのが一匹だけだった。彼の夢は失望へと変わった。天を仰ぐ彼〜泣いているようにも見えた。そんなタイプの番組でもないのに・・・

私も涙がでた・・・


いつから、私たちのこの国はこんな国になってしまったのか?

大切に守るべき原風景があるのではないか?

私の大好きな球磨川は源流から河口までどこででも手で水をすくって飲めたのだそうだ。
最後の渡し守の球磨川八郎翁が教えてくれた。わずか、この50年ほどの間に日本中の原風景が姿を変えた・・・

球磨川は一本の大きな木だ。山々に沢山の小さな流れの根を張り、勢いよく急流の幹を伸ばし、不知火海という枝葉をひろげている。魚や貝や海老やじつに様々な実をつける。


その恩恵を私達の故郷は何万年も受けてきたのだ。



私達はこの大木を枯らしては生きていけない。
暖かな春の一日ウグイスのさえずりに交じって子ども達の声が響く・・・
カシの苗木を植えながら、考える陶芸家であった。



写真は窯から出て飛び立っていく桃小龍たち〜はじめてのお使いへ・・いざ!



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