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考える牛

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高場日記 blog page

大阪空港へ

2011年11月10日 (木) 21:50
大阪空港へ

門真から大阪空港へ向かうモノレールの中〜


太陽の塔が見えた。


1970年、あの万博の年。



私は小学5年生だった。



あの、二十世紀少年の中に私もいたのだ。


誰もが、ウルトラ警備隊に憧れ、仮面ライダーに変身できた。


我が家の家族旅行は万博に連れて行ってもらえるはずが、いつのまにか宮崎行きになっていた。


しかし、出発の当日、父親はひどい二日酔いでまったく起きてくる気配もなかった。


意を決した母親は私達兄弟4人を連れ、父親をおいて、汽車で出発した。


汽車を乗り継ぎ、バスに揺られ、日はとっぷりと暮れ、やがて知らない街で降ろされた。


最後はタクシーで宮崎市にたどり着いた。


あんな凜とした母親は後にも先にも見たことがない。



時々、ヒステリックに怒ることもあったが、おおむね、いつも穏やかに笑っていた。


母は美しかった

そんな母のことが子供の私には小さな自慢だった。



その自慢の母は今朝方、たった一人で逝ってしまった。


79歳だった。

もうすぐ、空港だ。



阪急うめだの展示会が終わるまで頑張ってくれたのだ。



50代でアルツハイマーを発症、ずっと戦ってきた母。


やっと解放されたのか。


はたらきとおして


ちいさくなったせっけんが



わたしには、どうしても



せっけんのおばあさんにはみえない



せっけんのあかちゃんのようでかわいい


まどみちおさんの詩だ


母をみているといつもこの詩を思い出す。




あるとき、施設から電話があった。



今日から、お母さんはおむつを使用します〜
とのお知らせだった。


ほんとうに母はあかちゃんのようになっていった。



そして、小さくなった母は一人で逝ってしまったのだ。


ありかとう、母さん。


79年、お疲れさまでした。


感謝


合掌


 


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